日生学園の同級生でもある本多君が、この度堅気に戻る事を決断しました。
いつかはBigな俳優になるんだと、下積みから俳優を志して早二十数余年。遂に下積みのまま終わってしまいました。ピンク映画ではそこそこ名の知れた存在でしたが、カンヌ常連の小林政広監督作品では芽が出ませんでした。
彼は突出した個性も無いかわりに、何としても這い上がろうという気概も持ち合わせていません。でもとても気持ちの優しい男です。雪深い新潟県人の特性なのでしょう。その優しすぎる人柄が徒になったのかもしれません。星の数ほどいるスター達には、最初から成功へのレールが敷かれた者もいるでしょう。逆に千載一遇のチャンスをものにして成り上がってきた者もいます。彼にもチャンスはあった筈です。それを掴めなかった彼と掴んだ者の差は何だったのでしょうか。
彼が最後に選んだ題目は、五年前に一人芝居として演じた野村秋介です。実は彼は私よりも一年早く野村と邂逅しているのです。「斬殺せよ」の撮影中、東映撮影所にて野村が川野太郎に演じて見せた「天皇陛下万歳」の情念。それを川野の付き人として目の当たりにしていました。以来彼の心の中に野村秋介の姿が入り込みました。高校時代さして親しくもなく卒業後二十年近くも何の繋がりもなかった私達を再び結びつけてくれたのは野村先生に他なりません。
公演まであと一ヶ月。土方の合間に稽古をしているようです。
本多菊雄独り芝居
「野村秋介の生涯 ―流るる雲の如く、駆け抜ける阿修羅のごとく―」
キッド・アイラック・アート・ホール
〒156-0043 東京都世田谷区松原2-43-11
TEL. 03-3322-5564 / FAX. 03-3322-5676
http://www.kidailack.co.jp/?page_id=8本年12月28日(土)19時
12月29日(日)13時 18時
12月30日(月)13時 18時

料金 3,000円
チケットお申し込み:dai070@willcom.com
お名前・日時・枚数をご記入の上、上記アドレスまでご連絡下さい。
下記お電話でも承ります。
◎お問い合わせ(TEL:070-5029-9622)
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古澤俊一
posted by 丸三家パスタ at 17:27| 静岡 ☀|
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